
写真:平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld
卓球選手紹介 平野美宇の使用用具・大会成績・プロフィール
2020.04.20
Tリーグや全日本選手権、国際大会で、数々の好成績を残している平野美宇(日本生命)を紹介します。
プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
黄金世代の1人として、日本を代表する選手として進化し続けている平野美宇。そんな平野美宇のプロフィールを見ていきましょう。
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平野美宇とは
平野美宇は伊藤美誠や早田ひなと同学年の女子卓球黄金世代の1人で、2017、2019年の世界卓球選手権日本代表に選ばれるなど、現在女子日本卓球界を牽引している日本女子を代表する選手です。
2019年のジャパンオープンの女子シングルスでは日本人最高位の3位となり、好調ぶりを見せています。他にも数々の大会で好成績を残している平野美宇のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
平野美宇は2000年4月14日生まれの年齢は20歳(2020年4月時点)で、山梨県出身です。
4歳のとき、全日本選手権バンビの部に出場してから、数々の最年少記録を更新し、幼少期から注目されていました。
中学校は東京都北区立稲付中学校に進学すると同時に、JOCエリートアカデミーに入校しました。全日本選手権ではジュニアの部で2014年準優勝、2015年には一般の部でシングルスベスト8に入るなどの結果を残しました。
また、国際大会でもシングルスでは2014年のスペインオープンで準優勝、ダブルスでも伊藤美誠とペアを組み、数々の大会で優勝を果たしてきました。2014年のドイツオープンの女子ダブルスでは伊藤美誠と当時最年少優勝を果たし、一躍話題となりました。
高校は大原学園高等学校に進み、引き続きJOCエリートアカデミーに所属しました。平野は2016年のリオ五輪日本代表を目指していましたが、一歩届かず落選していまいました。
しかし、その悔しさをバネに、同年の女子ワールドカップでは優勝、2017年の全日本選手権では石川佳純に勝利し、当時最年少優勝を果たしました。アジア選手権ではリオ五輪で金メダルを獲得した丁寧を含む中国勢に勝利し優勝するなど大きく飛躍しました。
また、補欠という悔しさを味わったリオ五輪後に立てた「世界ランキングトップ5位入り」「世界ランキング日本人トップ」という目標を2017年7月に同時に達成しています。
高校卒業後は大学には進学せず、「強い人間にならないといけない」と考え、プロになることを決意。現在(2019年7月時点)も在籍している日本生命に所属することになりました。Tリーグには日本生命レッドエルフの一員として参戦し、2018年度のTリーグでは、見事日本生命レッドエルフの初代王者に貢献しました。
プレースタイル
平野美宇の戦型は右シェークドライブ型で、攻撃的な強打で仕掛ける超攻撃型の速い卓球が持ち味です。
以前は安定したラリー型のプレースタイルでしたが、2016年リオ五輪日本代表に落ちたことをきっかけに、格上の選手に勝つためには守ってばかりの卓球ではだめだとプレースタイルを変更しました。そこから下半身のウェイトトレーニングや体幹トレーニングを増やし、打点の早い超高速卓球のプレースタイルに変化を遂げました。
使用用具
平野美宇のラケットは、STIGAの木材7枚合板「クリッパーウッド」、ラバーはフォアが「テナジー05」、バックが「テナジー64」を使用しているようです。
世界ランキング
平野美宇の世界ランキングは2015年3月時点で51位だったものの、国際大会で好成績を残すようになると、同年12月には16位、そこからも徐々にランキングを上げていき、2017年7月には自己最高位(2019年7月時点)で、当時日本女子世界ランキングトップである5位になりました。2019年7月時点では世界ランキング9位と、2017年5月の8位から約2年間トップ10入りを守り続けました。2020年4月現在は、11位となっています。
国内大会での主な戦績
2014年 | 全日本選手権 ジュニア女子シングルス準優勝 | |
2015年 | 全日本選手権 女子シングルスベスト8 | ジュニア女子シングルスベスト4 |
2016年 | 全日本選手権 女子シングルス準優勝 | ジュニア女子シングルスベスト4 |
2017年 | 全日本選手権 女子シングルス優勝 | |
2018年 | 全日本選手権 女子シングルス準優勝 |
国際大会での主な戦績
2014年 | ドイツオープン 女子ダブルス優勝(伊藤美誠ペア) | |
スペインオープン 女子シングルス準優勝 | 女子ダブルス優勝(伊藤美誠ペア) | |
韓国オープン 女子ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア) | ||
2015年 | スペインオープン 女子ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア) | |
韓国オープン 女子ダブルス優勝(伊藤美誠ペア) | ||
グランドファイナル女子ダブルス準優勝(伊藤美誠ペア) | ||
2016年 | ポーランドオープン 女子シングルス優勝 | |
クロアチアオープン 女子シングルス準優勝 | ||
グランドファイナル 女子シングルスベスト4 | ||
2017年 | 韓国オープン 女子シングルスベスト4 | |
ドイツオープン 女子ダブルス優勝(早田ひなペア) | ||
世界卓球選手権 女子シングルスベスト4 | ||
2018年 | 中国オープン 女子ダブルスベスト4(石川佳純ペア) | |
ユースオリンピック競技大会 女子シングルス準優勝 | ||
世界卓球選手権 女子団体銀メダル | ||
2019年 | 香港オープン 女子シングルスベスト4 | |
ジャパンオープン 女子シングルスベスト4 | ||
ノースアメリカンオープン 女子シングルス準優勝 |
まとめ
日本を代表する選手として活躍し続けている平野美宇。リオ五輪で補欠として悔しい思いをした彼女が自国開催である2020東京五輪で日本代表選手として表彰台に上がっている姿が期待されます。そんな平野美宇のこれからの活躍が楽しみでなりません。