社会人卓球では大活躍し、現在ではプロの大会に活躍の場を広げている森薗美月を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
環境を変え、新たなステージへと進んだ森薗美月。そんな森薗美月のプロフィールを見ていきましょう。
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森薗美月とは?
森薗美月は2016年の全日本社会人選手権でシングルス優勝、2017年、2018年の全日本選手権ではシングルスベスト16に入るなど数々の大会で好成績を残してきた選手です。また、卓球の実力だけでなく、容姿端麗でキャラクターがいいということからも注目を集めています。
また、以前までは実業団のサンリツに所属し、日本卓球リーグでプレーしていましたが、世界の舞台で活躍するため、プロに転向することになり、2018年開催のTリーグに参戦するため、現在(2019年7月時点)は木下アビエル神奈川に所属しています。
それでは、数々の大会で好成績を残している森薗美月のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
森薗美月は1996年4月9日生まれの23歳(2019年7月時点)で、愛媛県松山市出身。いとこには同じ卓球選手である森薗美咲(トップおとめピンポンズ名古屋)、政崇(岡山リベッツ)姉弟がいます。
森薗はクラッシックバレエやピアノ、絵画、英語、算数、水泳など4歳から通い、親からはダンスや舞台での活躍を期待されました。しかし、幼稚園の年長の時に、自宅に遊びに来た美咲と政崇の卓球練習についていったことがきっかけとなり、卓球を本格的に始めることとなります。
高校は卓球の強豪で日本女子の代表的な卓球選手である石川佳純(全農)らを輩出した四天王寺高校に進学し、高校3年の時には団体優勝に貢献し、ダブルスでは同校の阿部愛莉(デンソー)とペアを組み、見事準優勝を果たしました。
高校卒業後は日本卓球リーグ1部で実業団のサンリツに入社することとなりました。2016年には全日本社会人選手権女子シングルスで見事優勝を果たしました。
現在はTリーグに参戦するため、木下アビエル神奈川に所属しています。
プレースタイル
森薗美月の戦型は右シェーク両ハンドドライブ型で、両ハンドからの強打と軽快なフットワークが持ち味で、身長は152㎝と小柄ではありますが、攻撃的なプレーが特徴的です。
使用用具
森薗美月のラケットはNittakuの木材の7枚合板「剛力」、ラバーは表面が「キョウヒョウNEO3」、裏面が「ファスタークC-1」が使用されているそうです。
世界ランキング
森薗美月の世界ランキングは2016年8月時点で185位だったものの、2017年8月にITTFワールドツアーブルガリアオープンでU21女子シングルス優勝、チェコオープンでU21女子ベスト4など好成績を残し、同年9月に一気にランキングを上げ、74位になりました。そのままの勢いで、同年11月に自己最高位である70位(2019年7月時点)になりました。
現在は2018年、2019年とランキングを落とし、2019年7月時点で184位になっています。
国内大会での主な戦績
2014年 | インターハイ | 女子ダブルス準優勝(阿部愛莉ペア) |
2015年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス準優勝(阿部愛莉ペア) |
全日本社会人選手権 | 女子シングルス準優勝 | |
2016年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス優勝 |
女子ダブルスベスト8(阿部恵ペア) | ||
2018年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルスベスト4 |
国際大会での主な戦績
2016年 | オーストリアオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2017年 | ブルガリアオープン | U21女子シングルス優勝 |
チェコオープン | U21女子シングルスベスト4 |
まとめ
世界の舞台で活躍するため、東京オリンピックに出場するためにプロへ転向した森薗美月。その決意は堅く、これからの彼女の活躍に注目です。