
写真:及川瑞基(専修大学)/撮影:ラリーズ編集部
卓球選手紹介 及川瑞基の使用用具・大会成績・プロフィール
2020.04.20
卓球界が盛り上がりつつある中でここでは、陰ながら数々の大会で優勝しており、トップレベルの選手を倒して活躍をしている及川瑞基選手を紹介します。
主にプロフィール、使用道具、プレースタイルなどの基本的な情報から、大会での戦績にも触れていきます。
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及川瑞基とは?
及川瑞基は、名門・青森山田中高から専修大学に進学し、現在はプロ卓球選手として活躍しています。
ドイツの卓球プロリーグであるブンデスリーガ18、19シーズン第22節に出場した際、王者であるボルシア・デュッセルドルフのエースであるティモ・ボルに金星をあげるとダブルスでクリスチャン・カールソンにも勝利し、チームの勝利に貢献しました。
そんな海外でも結果を残している及川瑞基のプロフィールを紹介していきます。
プロフィール
及川瑞基は1997年6月26日生まれの22歳。宮城県出身です。
1番古い卓球の記憶が5歳、はじめたきっかけは2人の姉が卓球を習っていたからだそうです。また、父は柔道をやっていたが母が卓球をやっていて親の影響ではじめたものも、スパルタ教育ではなく「サッカーの方が好きだった」と語っています。
卓球を始めた5歳の頃は日韓ワールドカップイヤーであり、日本全国でサッカーは最高潮に高まっていた時期でした。さらに、及川は野球にも興味を持ち、卓球の練習は夜に少し行う程度でした。
及川は、張本智和の両親が経営する卓球練習場に通っており、とにかく褒めてくれる指導により楽しそうに練習をしていたと語っています。
しかし、ある時大会で期待されていた中あっさり負けてしまい、張本の両親に怒られたことで、負けて悔しいという思いが芽生え、練習にのめり込むようになりました。
そして小学校を卒業すると青森山田中学へ進学し、中学3年生にはブンデスリーガに挑戦しました。
卓球界ではブンデスリーガは登竜門となっており、及川はそこでレベルの高い選手と戦い、思考する卓球を身につけました。高校では、福原愛さんが所属していた青森山田高等学校の卓球部に所属していたがインターハイで、まさかの連覇を逃してしまいました。及川はその時のことを「ここまでこれたと満足してしまい勝ちに行ってなかった」と振り返っています。
そして、海外への挑戦を条件としてくれる専修大学へ進学し、ドイツでの挑戦を続けました。
2020年の全日本選手権では、中高大とともに過ごしてきた盟友・三部航平と組んだダブルスで初優勝を飾りました。専修大学卒業後は、プロ卓球選手として活動しています。
また、自身のTwitterでは、プロ卓球選手としての日々を発信しています。
プレースタイル
及川のプレースタイルは、右シェーク攻撃型であり、前陣で繰り出す両ハンドの連続攻撃を武器としています。
また「堅実に相手をみながら戦術を考えながらやる」プレースタイルであり、中学3年の時にブンデスリーガで身につけた思考する卓球を磨き上げ、相手の得意な攻撃や苦手な部分を分析してそこを突いていきます。常に一打一打考えながら打つ及川は、あまり大声で感情を出すことはありません。
また、及川は試合前日、いつも同じのサンダルを常備してアイマスクをしてリラックスをし、無駄を削ぎ落とすことをルーティンとしています。
使用用具
及川が使用しているラケットは「バタフライ特注(アリレート カーボンシェーク)」でラバーはフォア面が「テナジー05ハード」で、バック面が「テナジー05」を使用しているようです。
世界ランキング
2019年5月時点で95位だったが、7月には76位まで上昇しました。2020年4月現在では、62位に位置しています。
国内大会での戦績
2014年 全日本卓球選手権 男子シングルスジュニアの部優勝
2015年 インターハイ男子シングルス3位
2020年 全日本卓球選手権 男子ダブルス優勝
国際大会での戦績
2015年
ベラルーシオープン3位
オマーンオープン 男子ダブルスベスト4
タイオープン 男子ダブルスベスト4
まとめ
一時は世界ランキングを落としてしまったが立て直し、さらなる上位を目指している。かつてティモ・ボルを倒したように世界のトップレベルの選手を倒す実力を持っている及川。全日本選手権でのタイトルを獲得し、プロ選手となった及川のこれからに注目です。