今回は、男子ダブルスで多くのタイトルを獲得、Tリーグ・木下マイスター東京にて活躍中の大島祐哉(木下グループ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
>>大島祐哉 “大学は人生の夏休みじゃない” キャリア支える早稲田の4年間
>>大島祐哉が語る戦略的思考「卓球にはストーリーがある」
>>2年前のトラウマを超えて。卓球森薗・大島ペア、「卓球の閃き」とは
大島祐哉とは?
大島祐哉は、2014年のロシアオープンU21男子シングルスで優勝を飾ると、その後の国際大会で多くの優勝をつかみ取るなど急成長を遂げた選手です。
特に、森薗政崇(BOBSON)と組んだダブルスでは2015年のグランドファイナルを制覇、同年の世界選手権では優勝した中国ペアに最終ゲームのデュースまでもつれこむ大熱戦を見せました。
2017年には世界選手権で準優勝とその後も安定した世界トップレベルの実力を維持しています。
国際大会だけでなく、国内でも全日本選手権やTリーグでその実力を発揮しています。
プロフィール
大島祐哉は、1994年3月5日生まれの26歳(2020年3月時点)です。
京都府出身で、インターハイ常連校の東山高校卒業後は関東学生リーグで現在1部に所属している早稲田大学へ進学、卒業して2018年からはTリーグ・木下マイスター東京のメンバーとして数々の試合に出場しています。
2019-2020シーズンは10回以上試合に出場し、卓球ファンを沸かせる試合を繰り広げています。また、中学時代は卓球と同時に陸上にも取り組んでいて、走り幅跳びでは6m50cmという好記録を持っています。
国内でも、全日本選手権を始め数々の大会でタイトルを獲得をしています。2019年の同大会男子シングルス準決勝で前年度優勝者の張本智和(木下グループ)を破って決勝に進出、決勝では水谷隼(木下グループ)に惜しくも敗れたが準優勝と自身の最高記録を更新しています。
私生活では、2017年に一般女性と結婚、2018年には第一子を授かるなど充実した日々を過ごしている様子が自身のTwitterからうかがえます。
プレースタイル
大島祐哉の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、中学時代に鍛えた足腰を軸としたフットワークと力強いスイングから放たれるフォアハンドドライブが特徴です。
また、中陣からの両ハンドドライブの威力も高くラリーで反撃することができる選手です。ダブルスでは、自分の打球までに時間があるために素早いフットワークを駆使して自分の得意なフォアハンドの攻撃につなげることができて、攻撃力も高いです。
また、ここ数年で前陣でのバックハンドの技術力が高くなっていて、相手のチキータレシーブやストップレシーブに対してのレシーブ力がついてきています。
使用用具
大島祐哉の使用用具はラケットがミズノの「フォルティウスFT Ver.D」で、ラバーはフォア面にBUTTERFLYの「テナジー05ハード」、バック面にミズノの「Q5」を使用しています。
世界ランキング
大島祐哉の世界ランキングは204位(2020年3月時点)です。2014年から2桁ランクをキープしていましたが、2018年後半から国際大会の出場回数が少なかったためランキングが下降しています。最高ランクは2017年8月の17位です。
国内大会での主な成績
2014年 | 全日本学生選抜卓球選手権大会 | 男子シングルス優勝 |
2016年 | 全日本選手権 | ダブルス3位 |
日本卓球リーグ・ビッグトーナメント佐賀大会 | 準優勝 | |
2018年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス優勝 |
2019年 | 全日本選手権 | 男子シングルス準優勝、男子ダブルス3位 |
国際大会での主な成績
2014年 | ロシアオープン | U21男子シングルス優勝 |
2015年 | クロアチアオープン | 男子ダブルス優勝 |
チェコオープン | U21男子シングルス優勝 | |
グランドファイナル | 男子ダブルス優勝、U21男子シングルス優勝 | |
2016年 | ドイツオープン | 男子ダブルス優勝 |
ポーランドオープン | 男子ダブルス優勝 | |
スウェーデンオープン | 男子シングルス優勝 | |
グランドファイナル | 男子ダブルス準優勝 | |
世界選手権 | 男子団体準優勝 | |
2017年 | インドオープン | 男子ダブルス優勝 |
カタールオープン | 男子ダブルス優勝 | |
世界選手権 | 男子ダブルス準優勝 | |
ユニバーシアード競技大会 | 男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝、男子団体準優勝 | |
グランドファイナル | 男子ダブルス優勝 | |
2018年 | カタールオープン | 男子ダブルス優勝 |
オーストリアオープン | 男子ダブルス優勝 | |
オーストラリアオープン | 男子シングルス優勝 |
まとめ
コートを駆け回る両ハンドの大砲が、今後国内で、そして国際大会でどのようなプレーを見せるのか、彼の活躍に期待です。