今回は、“韓国卓球界の女神”と呼ばれるカットマンの徐孝元(ソヒョウォン・韓国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
韓国を代表する選手の一人としてTリーグでプレーしたこともある徐孝元のプロフィールを見ていきましょう。
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徐孝元とは?
徐孝元は、2014年のグランドファイナルで準優勝、2018年のドイツオープンで準優勝など、多くの大会で好成績を残している韓国の選手です。2016年にはリオ五輪にも出場しました。2018-2019シーズンにはTリーグにも参戦し、トップおとめピンポンズ名古屋の一員として見応えのあるラリーで観客を沸かせました。
また、美人アスリートとしても注目されており、インスタグラムなどのSNSでは日本のファンからも「かわいい」などと評判になっています。
韓国屈指のカットマンとして世界で活躍し続けている徐孝元のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
徐孝元は、1987年5月10日生まれの32歳(2020年4月時点)の韓国の慶州市出身です。粘り強いカットと鋭い攻撃が持ち味のベテラン選手です。
徐孝元が卓球を始めたのは9歳のときだそうです。プロ選手の低年齢化が進む卓球界では遅めのスタートでした。ジュニアの大会やワールドツアーのU21では目立った成績を残していない遅咲きの選手でしたが、韓国代表に選ばれて初めて出場した2013年のコリアオープンでは、石川佳純に勝利して優勝を飾りました。その後、2013年のポーランドオープンで優勝、2015年のベルギーオープンで優勝などの快進撃を見せ、世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしました。
その後も順調に実績を積み、2016年にはリオ五輪にも出場し、シングルスの結果はベスト16でした。また、2018年にはTリーグの1stシーズンにも参戦し、トップおとめピンポンズ名古屋の一員としてプレーしました。シングルスの成績は通算で5勝11敗と、多くの試合に出場し、激しいラリーで観客を魅了しました。
また、徐孝元は美人アスリートとしてメディアで話題となり、自身のインスタグラムのフォロワーも3万人以上と、そのルックスでもファンを魅了しています。また、現在YouTuberとして活動している妹の動画にも度々出演するなど、卓球の普及にも貢献しており、様々な方面から卓球界を盛り上げる活躍をしています。
プレースタイル
徐孝元の戦型は、右シェークバック粒のカット型です。粘り強いカットと相手の隙を突く攻撃が特徴的な選手です。
徐孝元は、カット型の選手の中では攻撃も多いタイプのプレースタイルで、サーブからの3球目攻撃や相手の緩いドライブに対するカウンターなどで隙があれば威力のあるフォアハンドやバックのプッシュで積極的に攻撃をしかけるのが特徴的です。
また、多彩なサーブやバックの粒高ラバーを活かしたカットやツッツキの変化も得点源となっており、ベテラン選手らしく様々な戦術の引き出しを持っている選手であると言えます。
使用用具
徐孝元の使用用具は、ラケットがバタフライの「朱世赫」で、ラバーはフォア面にバタフライの「テナジー64」、バック面にTSPの粒高ラバー「カールP-1R ソフト」を使用しているようです。「カールP-1R ソフト」は、カールシリーズの中でももっとも変化度が高いのが特徴で、カットマンのトップ選手にも愛用者の多い粒高ラバーです。
世界ランキング
徐孝元の2020年3月時点での世界ランキングは25位です。2012年9月以降は常に50位以内の高いランキングをキープしており、長期にわたり世界のトッププレーヤーとして活躍していることが分かります。過去最高ランキングは8位(2015年1月)です。
国際大会での主な成績
2013年 | コリアオープン | シングルス優勝 |
ポーランドオープン | シングルス優勝 | |
2014年 | ドイツオープン | シングルス準優勝 |
グランドファイナル | シングルス準優勝 | |
2015年 | ベルギーオープン | シングルス優勝 |
2018年 | ドイツオープン | シングルス準優勝 |
まとめ
韓国を代表する選手として長期にわたる活躍を見せており、Tリーグでプレーしていたこともあり日本人のファンも多い徐孝元。今後も日本選手にとって強力なライバルとして立ちふさがるでしょう。“韓国の女神”とも呼ばれる彼女は今後のワールドツアーや東京五輪でどのような活躍を見せるのか。期待が高まります。