長年に渡ってポルトガルの卓球界を支え、ヨーロッパの卓球界を牽引するトップ選手の1人であるティアゴ・アポロニアについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績まで詳しく紹介します。
ヨーロッパ屈指の選手であり、世界のトップ選手でもあるアポロニア。今回はそんなアポロニアのプロフィールを見ていきましょう。
ティアゴ・アポロニアとは
ティアゴ・アポロニアはジュニア時代から2003年世界ジュニアダブルス2位に輝くなど長きにわたって世界のトップで活躍し続けるポルトガルのトップ選手です。その後、順調に成績を残し、ドイツのプロリーグであるブンデスリーグや、日本のTリーグでも活躍しています。
プロフィール
ティアゴ・アポロニアは1986年7月28日生まれの33歳(2020年2月現在)のポルトガルの卓球選手です。
ジュニア時代から2003年の世界ジュニアダブルス準優勝、など輝かしい成績を残してきたアポロニア。その後も順調に好成績を残し続けてきました。
そして、アポロニアが名実ともに世界のトップ選手入りを果たしたのが2010年オーストリアオープンでの優勝でした。自身初のワールドツアーでの優勝。それも当時世界ランキング2位であり、現在も世界のトップ選手として活躍するドイツの英雄ティモ・ボルを決勝戦で打ち破っての優勝でした。
さらに2014年のヨーロッパ選手権の団体戦ではボルとオフチャロフを擁する強豪ドイツを決勝で破り、地元ポルトガルの開催のヨーロッパ選手権で優勝を果たしました。
長らくドイツのブンデスリーグで活躍してきたアポロニアですが、2018-2019シーズンには日本のプロリーグ、TリーグのT.T彩たまに参戦していました。
また、2015年ヨーロッパ選手権シングルス3位や、2019年男子ダブルス銅メダルなど現在に至るまで世界のトップ選手として活躍しています。
プレースタイル
ティアゴ・アポロニの戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型です。柔らかいボールタッチと、長身から繰り出されるオールラウンドなプレーを軸に戦います。
アポロニアの最大の武器と言えば、その長身を活かして繰り出されるオールラウンドなプレーです。前陣での打点の早いカウンターを見せたかと思いきや、中陣から威力と回転のある両ハンドドライブで攻め込むこともあります。
そして、後陣に下がってからもアポロニアは強さを見せます。相手の強打を変化のつけたロビングやフィッシュで何本もしのいで、チャンスとあらばすかさず後ろからカウンタードライブを打ち込んで点を取る。劣勢をはねのけて一発逆転で得点を重ねる彼のプレーは見る者を魅了します。
まさに、どこからでも点を狙いに行けるオールラウンダーと言えるでしょう。
もう一つアポロニアのプレーで注目したいのは、柔らかなボールタッチから生まれる丁寧で繊細な台上技術です。アポロニアはラリーが非常にうまい選手ですが、同時に細かな台上プレーのレベルも非常に高い選手でもあります。
非常に短いストップ、絶妙な長さのハーフロングレシーブ、ストップに見せかけたフリックなど細かい台上の技が非常に巧みで、大きなラリーだけでなく台上の小さなプレーで点を取る姿も多く見られます。
そういう点も含めてアポロニアは真にオールラウンドな選手です。
使用用具
アポロニアの使用用具は、すべてバタフライのもので、ラケットが「アポロニアZLC」、フォア面のラバーが「テナジー05ハード」、バック面のラバーが「ディグニクス05」を使用しているようです。
世界ランキング
アポロニアの世界ランキングは、2014年11月に自己最高位の13位を記録しています。また、2020年2月現在の世界ランキングは58位であり、約10年間にわたって世界ランキング2桁をキープしています。
国際大会での主な戦績
2010年 | オーストリアオープン | 男子シングルス優勝 |
2014年 | ヨーロッパ選手権 | 男子団体優勝 |
2015年 | ヨーロッパ選手権 | 男子シングルス3位 |
2019年 | 世界選手権ブダペスト | 男子ダブルス銅メダル |
まとめ
長きにわたってポルトガル、ひいてはヨーロッパの卓球界を牽引するティアゴ・アポロニア。今後も、世界のトップ選手として日本人選手の前に立ちふさがる強大なライバルであり続けることは間違いありません。
その実力もさることながら、端正なルックスや豪快なプレーでも見る人を惹きつけるアポロニアですが、今年2020年に開催される東京五輪、ワールドツアーでどんな活躍を見せてくれるのか。彼の今後の活躍に要注目です。