スウェーデンの若手のホープとして注目を集める若干18歳のトルルス・モーレゴード。今回はそんなトルルス・モーレゴードのプロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
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トルルス・モーレゴードとは
トルルス・モーレゴードは、強豪スウェーデンの期待のセンス溢れる若手選手です。2019年と2017年の世界ジュニア選手権で準優勝に輝くなど実力十分で今後の活躍が期待されています。
プロフィール
トルルス・モーレゴードは、2002年2月16日生まれの18歳(2020年2月時点)。特徴のある独創的なプレーで注目を集めているセンス溢れる若手のホープです。
トルルス・モーレゴードは、2016年のヨーロッパユース選手権のU15の部で準優勝するなど早くから注目を集めます。そして、2017年と2018年にこのヨーロッパユース選手権でも準優勝に輝くと、その翌年の2019年にこの大会で見事に優勝を果たします。
また、ヨーロッパの大会だけでなく世界大会でも活躍しています。2017年と2019年の世界ジュニア選手権で準優勝するなど結果を残しています。また、2018年のユース五輪の団体戦で張本智和(木下グループ)に勝利するなど世界ランキング上位の選手とも互角に戦える力を持っています。
そして、TリーグのT.T彩たまにセカンドシーズンから所属しており、活躍しています。2019-2020シーズンでは、個人成績としては、男子シングルスでは4試合に出場し2勝を挙げています。
プレースタイル
トルルス・モーレゴードは右シェーク裏裏のドライブ型の選手です。様々な回転をかけることが得意で、センス溢れるプレーが持ち味の選手です。
基本的には前陣でピッチの早いプレーをすることが多く、打点の早い体格を生かした強烈なフォアハンドで得点を重ねています。また、バックハンドはボールの弾道の頂点付近でコンパクトに打球することで相手を中陣や後陣まで下げて、回り込んでのフォアドライブの攻撃に繋げています。
前陣でのプレーを得意としていますが、後陣でのラリーも得意としています。後陣でのラリーではドライブやロビングだけでなく、カットでつなぐといった他のドライブ型の選手では見られないようなプレーもします。
また、サービスは順横回転系や巻き込みのサービスを中心に使用している印象があります。また、普段のサービスの構えからサービスを出す直前に左足と右足の場所を入れ替える逆足サービスでミドル付近からサーブを出すことで、相手のタイミングをずらすような他の選手にはなかなか見られないようなサービスをします。
一方で、レシーブではチキータはあまり多用せず、ツッツキやストップなどのレシーブから4球目攻撃をすることが多いです。また、ストップやツッツキの振りを小さくさせてテイクバックをできるだけ同じにすることで、レシーブの長さやコースが分かりにくくさせています。
使用用具
トルルス・モーレゴードの使用ラケットはSTIGAのカーボネード290で、ラバーは両面に「マントラH」を使用しているようです。
世界ランキング
トルルス・モーレゴードの世界ランキングは、2020年3月時点では105位で、最高位は2019年9月の81位となっています。また、ジュニアの部の世界ランキングは2020年3月時点では15位で、最高位は2019年4月の2位となっています。
国際大会の主な戦績
2017年 | 世界ジュニア選手権 | 男子シングルス準優勝 |
2018年 | 世界選手権 | 男子団体銅メダル |
2019年 | ヨーロッパユース選手権 | 男子シングルス優勝 |
世界ジュニア選手権 | 男子シングルス準優勝 |
まとめ
スウェーデンの期待の新星として注目を集めているトルルス・モーレゴード。ジュニアの部ではヨーロッパや世界の大会で優勝や準優勝などの好成績を収めています。そして、TリーグにもT.T彩たまから参戦し力をつけています。
また、2018年の世界選手権ハルムスタッド大会では団体戦のメンバーとしてスウェーデンの銅メダルに貢献しています。今後はスウェーデンだけでなくヨーロッパを代表する選手としての活躍が期待されます。