ヤサカ社の翔龍は粘着性のあるトップシートを採用しながらもテンション効果の高いラバーとして知られており、人気のあるラバーです。翔龍のポイントは回転と攻撃力に優れている点にあるといわれています。その特徴と共にどんなプレーヤーに向いているのかご紹介します。ぜひあなたと合うラバーかどうか、見極めるヒントにしてみてください。
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卓球ラバー「翔龍」とは?
翔龍とは、東京墨田区に本社を構える株式会社ヤサカによるYASAKAブランドのラバーの一つです。数あるラバーの中でも、翔龍は、テンション系裏ソフトに分類されます。厚さは特厚と厚のみで、ヤサカの基準でスピードは10+、スピンは13+、コントロールは9、硬度は47~52°となっています。硬さは硬めであり、スピードと強烈なスピンを得意とするといわれています。
ルール変更でグルーが使えなくなり、もともと粘着ラバーを使っていたプレーヤーが弾みと回転を求めた結果、翔龍にたどり着くことが多いようです。
翔龍の特徴
翔龍には、さまざまな特徴があります。確認していきましょう。
●強烈なスピンと勢いの良い打球
トップシートの粘着性がボールを摑まえることで生み出される強烈なスピンは爽快。そしてハードなスポンジは、テンション効果が高いことから、勢いづいて飛んでいくのもこの翔龍の大きな特徴の一つです。
●回転量の多いドライブ攻撃などが可能に
翔龍のトップシートの粘着性は、プラスチックボールであっても、回転量の多いドライブ攻撃やサービス、レシーブを可能にします。こうした回転を重視したテクニックを駆使して試合に臨みたい場合に適しているといえます。
●輝龍との違い
同じヤサカ社のラバーに「輝龍」という、翔龍と名の似たものがあります。輝龍は、非常に軽量で高い反発力を持つものです。こちらもテンション効果が高いラバーです。また、粘着系という観点からは、輝龍も翔龍も同様です。翔龍は、輝龍と比べてスポンジがハードであるため、ドライブの威力は勝るといわれています。そして重いボールを打つことができます。これらのことから、先にも述べた通り、攻撃力に長けているのが翔龍の特長といえます。輝龍の使い分けとしては、やはり、より攻撃性をもって挑みたいときに頼りになるラバーといえるでしょう。
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翔龍に向いているプレーヤー
ではここで、翔龍を使うのに適しており、向いているプレーヤーを挙げてみます。
●攻撃力を発揮したいプレーヤー
「勝つための攻撃力が欲しい。」そんなことを日々感じるプレーヤーに翔龍は向いているといわれています。回転量の多いサービス、スピードドライブ(パワードライブ)を多用する攻撃プレーヤーは、この翔龍の使用に取り組む価値がありそうです。
●中級以上のプレーヤー
ふさわしいプレーヤーのレベル感でいえば、先に比較した輝龍は初級から中級プレーヤー、翔龍は中級から上級プレーヤーに向いているといわれています。輝龍は軽量さやスポンジのやわらかさ、そして扱いやすさが初級プレーヤーにとって向いていますが、中級以上のプレーヤーにとっては重さや硬さを備えた、攻撃的なプレーにも使える翔龍が向いていると言われています。
まとめ
翔龍は、回転量のあるドライブを生み出し、攻撃力に長けたラバーです。硬めのスポンジにより、回転量のある重い球にスピードが加えられ、中級者以上のプレーヤーにとって活用のしがいのあるラバーといえそうです。プロからアマチュアまで、注目度の高いラバーであることから、一度試してみるのもおすすめです。そして、自分のプレースタイルやレベルに応じて、輝龍や他のラバーと比較しながら、選び分けてみてはいかがでしょうか。